健康と精密検査:大腸カメラのほろ苦い思い出

健康でもたまには精密検査

食べたり飲んだりが、どうしても好きなのですが、たまには健康ネタでいきましょう。

8月初日に2、3年ぶりに受けた健康診断で、胃ポリープで引っかかってしまいました。健診が久々だったのは会社を辞めてオーストラリアに行っていたからですが、前はいくつかオプションをつけても、ほぼほぼオールA。

ただ、若い頃に一度検便で引っかかって、当時伯母と伯父に大腸がんが見つかったので、それを機に一度大腸内視鏡は受けました。その時のほろ苦い思い出があり、今回の胃カメラはどうしたものか、というかどこでどうやって受けようか、と暫く悩んでいました。

大腸カメラ第一関門

ほろ苦い思い出、、、、

大腸内視鏡はお尻からカメラがついた管を入れる検査で、内視鏡前に2リットルの下剤を飲んで、胃腸の中を全部出してきれいにしてから受ける必要があります。これが最初の難関。美味しくもないポカリスエットが重たくなったような飲み物を2リットル飲みながら、トイレに通う。下剤液体が味がまずいわけではないのですが、段々身体全体が拒否し始めるのを、無理やり飲んで出す。そして、液体なので、段々身体が冷えてくるんです。

大腸カメラ本関門

その後検査そのものが、下手な先生がやると、痛いです。というのも、腸はふにゃふにゃなので、管を大腸が始まるところまで通すのに、空気を入れると通しやすくなる、これが痛い。上手な先生は、空気をほとんど入れずに入れられる。経験値がないとだめなので、どの先生も若い頃は検査を受ける人に痛い思いをさせてしまうのだと思いますが・・・あと、腸はふにゃふにゃなので、手術歴や他の臓器に疾患があると、腸が癒着、つまり外側でくっついていることがあって、そこに管を通す先生も通される患者も大変になります。

で、当然上手な先生にやってもらいたいわけです。当時もこの検査の手技を売りにしているクリニックはいくつかあって、定評があるクリニックを予約しました。

ハップニング

なんと検査の数日前、その医師が交通事故で怪我をしたので、検査中止と・・・お一人でやっているクリニックなので、中止でした。

検査が上手というクリニックって混んでるんですね。約3ヶ月くらい待っていて検査中止、しかも交通事故なのでいつ復帰できるかわからない。

そこで、別の大腸肛門科を予約しました。そちらも検査はかなりこなしているようでしたので。

トレーニング台!?

私は根本的に誰が見ても健康に見えるんです。既往歴、つまり今まで重大な疾患にもかかってなくて、手術歴もない、入院歴もない、薬も服薬していない、医学的には若年者、恐らく腸の癒着もない。で、そのクリニックでの検査は、院長先生立ち合いの元、若い先生、どうやら息子さんがやりました・・・・私はまるでトレーニング台!

多少の鎮静剤は使いましたが、意識はあったので、自分も画像も見ていましたし、院長先生が「ほら、そこ、いや、こっち、いや、あっち、よし、そこだ、」みたいな指示をしていて、やはり空気を入れられ、「先生、お腹痛い・・・」と時々つぶやく私。

ポリープが一つあったんです。ただ、これ、若年性大腸ポリープ。これも内視鏡で切除して、組織検査に出した結果だったわけですが、これも若い先生のポリープ切除の練習だったのか!?ちなみに、「高齢者にもできますから」だって!

ちゃんと支払いました。美容院のカットモデルだと、昔は無料でしたが、今は特別料金だったりするのかな?

オーストラリアでは、すごく安い値段で理容の専門学校でカットモデルでカットしてもらったりできます。かくいう私はオーストラリアのマッサージの資格を専門学校で取りましたが、ここでも学生クリニックがあって、学生にとっては単位の実習、このクリニック自体は非常に安価ですが、トリートメント料は取っていました。

医師の場合は、当然医師免許は持っているし、研修も済ませているのでしょうが、熟達するには経験値と指導者が必要なのでしょう。ならば、検査代を多少安くしてくれ、と言いたいところですが、院長お父様がついているので、問題があれば交代できる、というところですかね。

結局大腸も健康も、何も問題はなかった検査でしたが、この思い出があり、今回の胃カメラは実験台にならない、も条件に入れて選びました。こちらの感想は次回に書きたいと思います。

医学だけではなく、検査も進歩する

医学、医薬の進歩はめまぐるしく、画期的新薬やロボット手術、と留まるところを知りませんが、検査も進歩しています。

どうやら2Lの下剤も不要なクリニックがあるらしいです。

https://www.tokyo-bayside-cl.jp/colon_camera/

病院を受診するときだけではなく、検査もよく調べて受けるべきですね。

私も次回大腸カメラを受けるときには、参考にしたいです。