大磯の老舗和菓子屋さん、新杵に湘南の祖を思う

先月は、ちょろちょろと出かけてはいましたが、忙しくてブログはお休みしました。

行ったのはお盆ですが、大磯に出かけた時、駅から歩いて数分のところにある老舗和菓子屋さん、新杵に立ち寄りました。

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夏らしい生菓子の金魚を購入、兄家族も家に来ていたので、みんなに抹茶を入れてふるまいました。

 

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 価格が良心的で、生菓子も一つ200円以下、名前が売れている和菓子屋さんに比べたら半額かそれ以下で、反射的にこれにしてしまいました(笑)
素朴な味と甘さ、やはり巷の一流店とは違うのは当然ですが、家で冷蔵庫で冷やして、お茶と一緒にみんなでいただいて、ほっとする午後のひとときが過ごせました。

9月になった今も東京界隈は昼間は30度近くまで上がって、まだ夏服ですが、空気はここのところすっかり秋。もはや金魚の和菓子も完全な季節外れ。生菓子は季節ごとに変わるので、今はどんなお菓子かな?

 

そして、この日は買いませんでしたが、お店で一番有名なのは、西行まんじゅう。お店にひっきりなしにお客さんが来て、これを買って行く人が一番多かったです。

 

 西行は、平安から鎌倉時代に生きた武士、僧侶、歌人です。生まれは武士でしたが、出家して旅をしながら、多くの和歌を残しました。

大磯でも、

心なき 身にもあはれは知られけり 鴫立沢の秋の夕暮

という歌を詠んでいて、後にこの歌にちなみ、江戸時代に立てられた標石に湘南という言葉があり、大磯が湘南発祥ではないか、と言われています。

こんなことで物思いにふけるのも、お菓子買うだけより、いとをかし。

今度は団子を買って、標石とやらを見に行ってみようと思います!

有名な駅の近くのケーキ屋さん、鴫立亭もここから名前を取ってますよね。

そろそろモンブランが気になる今日この頃…やっぱり、花より団子でした(笑)